考えごとノート。

日本が多様性に寛容な社会になるために、世界一多様な都市トロントに留学している教育者の卵です。Teacher candidate/ DIversity education/ Canada / Study abroad

KPT

インターンをしていて毎日日報を書きます。そこで毎日書くのがKPT!1日を振りかえってKeep(継続)できたこと、Problem(問題)だったこと、Try(挑戦)したことを書きます。

 

毎日目的を持って過ごすことは、限られた24時間を効率よく使うことでもあります。インターンさせてもらえるのはたった半年だからこそ、こういう意識の積み重ねをしたいです。

 

ここまで働いた日数はまだ5日くらいだけど肌で感じるものだけでも、教員とビジネスマンの感覚の違いはいくつもある。

 

まずビジネスは結果主義。

時間あたりの仕事量(効率)を意識してタスクをする点は今1番変わったことかもしれない。仕事の中でも単純作業で出来るものは、時間でノルマを決めて時間あたりの処理数を上げることを意識する。クリエイティビティを求められるものも時間が過ぎるだけで終わらないように、時間を決めてやる。あとは寝かせる。

 

当たり前のように見えるけど、教育実習で感じた雰囲気とはスピード感が違うと思う。

*でもそもそも教員って授業研究なんて全然できないやんってこと。私の友達(現英語教員)なんて週20コマ(月ー金4コマずつ計算)担当してる人もいるのに加えて、本来授業研究、生徒指導に使われるべき時間は事務処理や教室整備、行事準備で消えていくこともザラだし。

 

そもそも時間に対する仕事量が多いのが教員だけど、だからこそ仕事を効率化することは本当に大事だと思うし、その意識をいまからしたいな。関わらせて頂いてるプロジェクトも、頑張ろうと思う。

帰国から1ヶ月

留学から帰国して早くも4週間が経ちました!

日本を離れている間に、普段当たり前にみえることの有り難みを沢山感じて、その中の1つが家族の存在でした。だから今は実家暮らしで、毎日家族の顔を見てコミュニケーションが取れることに感謝する日々です。大学にも顔を出していますが、復学自体は今年度後期9月からです。帰国後の堀は①少しずつ会いたい人に会って、②卒業論文を考えながら、③インターン生として働いたりしています。

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①会いたい人に会う

留学前、留学中にお世話になったり、会いたくなった人に会っています。一気には会えないけど、少しずつ。自分の考えを整理して伝えたり専門外の人と話す時にも分かりやすく、かつ説得力のある話ができるように意識してはいるものの、まだまだヘタレ。会う人会う人に私が何やってるのかとか、なんでそれ必要なのかとかきちんと伝えたいです。

 

卒業論文必死でやらねばならない

Literature review くらい留学中やっておけよ、という正論は置いておいて0から卒論書いています。テーマは英語科教育における異文化理解の役割です。特に日本で文化的マイノリティの生徒が教室にいる場面を想定した異文化コミュニケーションに焦点を当てたいと思ってます。「日本で」っていうのがミソで、文献探し手こずってます。卒業もしたいし研究もしたいから頑張る。


インターン始めました

2016年にイノベーター合宿に参加した時からモヤモヤとし始めていた自分の教育の見方の狭さを打破したい思いと、教員の多忙化解消に貢献したい気持ちから、株式会社LOUPEでインターンを始めました。(帰国後本当に良いタイミングでチームに参加させてもらっています🙄!)


教員専用のオンラインコミュニティSESEI NOTE/POTALを運営している会社で、今は新しい教材の開発促進もしています。昨日社内飲み会があったんですけど、メンバー皆濃い。笑笑 インターン生も面白い!

 

代表の浅谷さんがおっしゃってて心に刺さったのは「アクションを起こさない人に、とやかくいう資格はない」ということ。達成したいビジョンはあってもそこから何も起こさない人より、実際にアクション起こして失敗しながら学んで行く人の方がいいよ、と。浅谷さんは酔っ払って言ってたけど、本当に大事だと私も感じています。私も多様性教育に関しては論文書いて終わりじゃなくて、研究したことが現場の先生の一助になるものにしたいです。今企画・運営携わらせて頂いてるイベントも、良いものにしたい。思ってることを日頃からアクションとれる人になりたいです。日々勉強です。

 

そんな訳でざっと帰国後の報告でした!

ここに書ききれないだけで、綺麗一直線に乗らない想いも葛藤も色々ありまして。。人間ってそういうもんだよねって開き直って生きていますが、これが全てではないです🙄

p.s. あとはカープ戦をタイムリーで見れるようになってその点は嬉しい😭!!

Extended French: French as a Second Language (FSL)

Language is built in context; this is a concept behind CLIL education. 

Yesterday  I had a chance to observe the extended French class in grade 5 & 6. The extended Franch program is known as a French immersion program, which is essentially a special program that students learn the subject-contents with second language practices.

In the school I went, the extended French program starts from grade 5 (in September) and continues until the graduation of grade 8. The French teacher told me about the beauties of the extended French and some elaboration she did;

  • Teacher collaborate together, bringing what students learn in English to French class, to allow students to make connections in both languages

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(This is one of the social studies' hand out, talking about Indigenous studies for grade five kids. Though the curriculum expectation is written in English, keywords and questions are provided in French.)

  • This collaboration essentially yields a content-based learning and the meaning in the Second Language Acquisition (SLA)
  • Use fun, authentic and good materials for kids to be motivated 
  • Repeating the same tasks helps built a confidence in SLA practice which students tend to feel anxiety. 
  • In order to prevent students self-esteem from decreasing, it is okay to cut down the tasks to very simple steps (Instead of making a paragraph in writing practice, giving a task that making two sentences is absolutely okay)
  • By giving every chance to use the language, students build a confidence (welcoming upper-grade kids to be modeled in lower classes will give both classes students benefits)
  • They wont be bilinguals by the time graduating from grade eight; however, they can answer the simple questions with deeper understandings

     The French teacher shared a story when she had a hard time finishing curriculum in her first and second year of teaching. But then she realized that focusing on the curriculum wouldnt gonna work in her classroom. So she started to shift student-based pace from curriculum-based class. This is supported by Canada's French curriculum started since 2013 allowing teachers to create the localized plans, giving not super strict aims. According to the French teacher, compared to the former curriculum, 2013's one shows more flexibilities. (Refer to this link)

http://www.edu.gov.on.ca/eng/curriculum/elementary/fsl18-2013curr.pdf


She also added "No one is gonna come in and blame her like 'Hey, you didnt finish the curriculum expectation!!!!'", but even if someone does that she would welcome them into the classroom and show what exactly students are learning. It was amazing that she has the absolute confidence that she delivers the best teaching every day for her students. 

そんな訳で、昨日はカナダの学校特有の「フランス語で科目を学ぶ授業」に一日入れさせて頂きました。

 

小学5年生の子どもがフランス語で授業しているのを見てもう感激。日本で英語を学ぶのと似た環境(子どもにとって第二もしくは第三言語・学校以外でフランス語は話していない等)だったので言語習得の観点からいくつか視点を絞って見ていたのですが、子どもたちの言語習得レベルの高さに驚き。昨年9月からこのプログラムが始まって、今8ヶ月目。指示は95パーセントフランス語で子供達も「うぃ」と華麗なフラ語で対応してました。(ちなみに私はフランス語話せないから授業聞いてる間頭の中が???でいっぱいだったので、子達の反応を見たり、授業終わりに先生に「あれはどういう意味だったんですか?」と質問しまくったりしていました。)

 

【子どもたちの語学レベル】

生徒は小学1年生からCore programという授業を行なっていて、Extended programに入れる子は選抜された生徒のみ。それでも驚くのは小学5年生でフランス語(母語じゃない)を使って自分の読んだ本の紹介ができてしまう点。コミュニケーションベースで練習してきたから、と先生は言っていたけど、2~3分話し続けることができる上にプレゼン後の spontanious questions (準備されてない突然の質問)にも理由を持って答えられているのは日頃フランス語漬けになっている賜物だと感じました。
昨日見学していたプレゼンテーションの中で、何人かは途中で止まってしまう人もいました。発音できない言葉があって繰り返したり、文章自体を作れなくてフリーズしたり、ただ単に準備不足でプレゼンができない子もいたり。でもそんな中、先生のアシスタントがすごく建設的でした。

 

【Extended French classの教師の役割】

先生はSuccess criteria という学習目標兼評価基準に基づき、「物語中のAという出来事はなんで起こったんだっけ?」という質問をしていて生徒が物語を本当に理解できているかを確認したり。「なんでこの物語が面白いと思ったの?」と聞いて理由を説明させたり。子供達は言語能力の前に文章やプレゼンの構成力がないから、こういう言葉がけでプレゼンテーションをサポートしていました。

プレゼン後には今度は聞き手側にも質問します。普段先生の話すFrenchに慣れている子供達にも、友達の話すFrenchの文構成、音に親しみを持ってもらうと共に、簡単なclosed question(主人公の名前はなんでしたか?、主人公Aはどこにに住んでいますか?)を用いて、プレゼンの内容は理解度確認していました。

またこのアクティビティで更に面白いのが発表する本は推薦図書の中からならどれを選んでもいいこと、つまり子供達にはオプションがあること。それから、子供達はこの発表の後にもう一つ違う本について発表をするというアクティビティ構成!これは、子供達自身が面白いと思った本を読める点においてはより意欲的に課題に取り組める上に、インフォメーションギャップや、次紹介する本を決める準備のために、より「発表を聞く意味」「発表に工夫する意味」が生まれます

先生は子供達にオプションを持たせることで個性を発揮したり、「自分で決めた」ことへの責任感を持たせたりしたいそうです。ちなみに昨年はみんなで同じ本を読んで、違う登場人物を紹介させたそうです。これも子供達にオプションがある。ステキな活動でした。

 

【教師のオープンさ】

1日お世話になった先生にお礼を言うと、いつも言われる言葉があります。毎回感動してしまう。

"You are more than welcome to observe our classes. That's our community. Everyone loves to open their classes to others." 

いつでも戻っておいでと本気で言ってくれる先生たち、本当にかっこいいしファンになりそう。

さて、次の金曜日がラスト学校訪問。ELLの教室と折り紙授業 (2nd attempt) です〜!

 

 

 

 

Voice Sample Workshop

昨日 Japan Foundation Toronto さんでVoice Sampleを用いた音声指導に関するワークショップに参加してきました。

このワークショップは日本語学習者の音声指導をサポートすることを目的としていて、参加者は大学や高校で日本語を教える先生方がメインでした。(お世話になってた先生に、興味があったら是非と言われて私もお邪魔してきました🙂)

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イベント講師は専修大学日本語教育を研究している王教授と同大学院に在籍中でナレーターの大原さんのお二人。

王先生の研究は日本語特有の音やパラ言語(ポーズ、ストレス、イントネーション等の周辺言語)の上達の為にストレートナレーションを用いての効果的な指導法を探るもの。文部科学省からの研究補助を受けてプロジェクトを進めているそうです。

 

【そもそもボイスサンプルとは?】

ボイスサンプルとは文字通り、声のサンプルを集めたもので、声を職業にする方々(ナレーター・アナウンサー・声優さん等)が名刺代わりに自分の声をアピールするために使うそうです。通常 30秒程度の音源×4 くらいをまとめるそう。

 

ワークショップ後半では参加者が実際にボイスサンプルの作成に挑戦しました。(これがめちゃくちゃ個性出て楽しい!!!😳❤️笑)

ストレートナレーションが用いられた日本のCMを題材にして

①CMのナレーションを文字に書き起こす(ディクトグロス

②書き起こしたスクリプトを元に、自分のボイスサンプルを録音する(自分の声でCMの復元)

③BGMや効果音を足してオリジナリティを加えて完成

という流れでした。

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②の「CMの復元」というのがポイントで、このプロセスには、元のCMの表現(明るく、大げさに、静かに等)や単語と単語の間を意識することで何が強調されているのかを体感する・体得する意図があります。

 

私はいくつかあった候補の中から綾瀬はるかさんが出演するSK-II のCMをマテにボイスサンプル作成。CMを何度も聞き直して、声の抑揚やポーズ、トーン、強弱を練習して極力綾瀬はるかに寄せました…!!笑笑 自分では出来に満足、というより作業自体が新鮮で楽しかった!笑笑

 

学習者の視点に立つと、

・ディクトグロスを通してのリスニング力の確かめ

・録音した自分の声を聞くことでの発音の癖の気付き

・プロジェクトを達成する楽しい目標があっての練習(動機付け)

においてこの学習法は効果的かと思いました。私は英語教員を目指していますが、英語版でも応用出来ることは沢山。

 

一方でリミテーションとしてソフトウェアの操作に戸惑う参加者さんもいました。具体的には音の編集作業でうまく音を切れなかったり、フリー素材の効果音をうまくダウンロード出来なかったり、せっかく作ったボイスサンプルを保存出来なかったり。。

ここは教員が30分くらいテキトーにいじって遊んでみたり、データの保存方法をMacWindows用で確認しておく等で改善されるかもしれません。

 

言語の音声指導ってやりたくてもどうしていいのか分からない教員は多いそうです。英語でも日本語でも、学習者はSecond Lanfuage やAdditional Language として学習していることに配慮してL1との比較も交えながら気づきを促せたらと思いました!

まとまらないけど、おわり!

 

Moral diversity

Moral diversity requires more tolerance than other types of diversity; people would feel reluctant to communicate when they find ethic differences between them. 

Although I have been studying about how diversity or its power is manipulated in communities and how we can yield benefits from it for a while, this is my first time seeing this term, moral diversity, but somehow I could understand what that is immediately. The other study supports that diversity is likely to be celebrated and welcomed under a somewhat controlled environment such as schools or classrooms. On the other hand, people prefer to stay with those from same social identities in their dorm where security is not ensured.

 

I agree that the different understandings of moral could cause misunderstanding, miscommunication, and obstacles to know the person/people. Idea of “right” and “wrong” differs from country to country, culture to culture, or family to family even in a same culture.

But, in order to step forward to understand others, we have to keep asking critical questions rather than assuming that everybody understands the norm you believe. I believe this is something I have to teach through language study, particularly in the area of cross cultural understanding.

 

When we communicate, there are numerous things to know/be aware other than the language knowledge. Te idea of moral diversity reminds me that English classes should not be limited within grammar and vocab class, to allow students to express themselves and understand others through different language. 

 

 

Melting pot is different from mosaic

I went to an elementary school that is different from the one I visited last time to see one teacher. My purposes of this observation are to see students and teachers in culturally diverse classrooms; and also to see how teachers empower minority students.

 

First thing jumping into my eyes was this poster, put on near the entrance.

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This was the moment I re-recognized the importance of celebrating diversity as well as understanding that we are also same.The tree demonstrates the community is made of hundreds of different hands which represent diversity. Actually there was another artifact put on the classroom wall, which shapes like a puzzle.

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The classroom teacher talked to me that the reason behind those posters; Canada is an immigrant country. Everyone is coming from different nation, except for Indigenous population, and those diverse communities support the Canadian economy and society. Also, the teacher side has a variety of background as well. For instance, the teacher got married with Half-Japanese aka Hapa, and another teacher having roots in Ireland is married to Filipino male. I am convinced that the spread of awareness is yield from the culturally rich communities in the school board, Toronto. 

 

The teacher adds emphasis on the idea of Mosaic as explaining the communities. Since Canada is contributed by numerous races and different cultures, each culture should be respected and shouldn’t be oppressed nor overtaken by mainstream culture. Therefore, the mosaic represents that we can be who we are, and te individual makes the unity. On the contrary, yet different cultures are still seen in melting pot, the power relationship working towards assimilation lies in it. 

 

Hearing these stories from the teacher inspired me a lot. Every teacher understands their community regardless of their teachable subject. Although this school is in Catholic school board, which might help kids to find similarities easier, these teachers’ perceptions bring an important function in schools and communities. 

 

 

タネをまく授業

iCloudの容量がいっぱいになってしまって、いらないメモを削除していた時にちょうど一年前に書いていた記録があったのでこれを機に残したいと思います。2017年2月にとある中学校で授業させていただいた時の話です。

 

先日の事ですが、トビタテ二次対策をしていた仲間と中学校で授業を出来ることに。知り合って1ヶ月でしたが、お互いの「やりたい!」思いで即決行できました。

「異国の地で自国文化の音楽をやるのはなぜ?」という切り口で、全2回で多文化共生をテーマにし、私はT2(アシスタント)として授業に参加してきました。

 

中国の音楽をわらべ歌から導入し、音楽から中国語独特の音に慣れ親しんだ1時間目。

2時間目はわらべ歌やバラードに留まらず、中国各地域の民族音楽や最新C-POPを紹介した後に、前時に行った中国のイメージのアンケート結果を見てみました。そして私の語りパートもありました。

 

やはり中国に対してはネガティブなイメージを持ってる生徒が多いことを再確認しました。子供達からは大気汚染や、ルールを守らない人が多いことがイメージとして上がりました。確かにそういう人が多いよね。人によりけりなのは分かるけど。

一方私の語りパートでは子供達は真剣に話を聞いてくれて、紹介した『牽手』(日本語だと手を繋いで、という意味の歌)を一緒に一生懸命歌ってくれました。

 

私が伝えたかったことはそのまま子供達に伝わっているかは正直わかりません。(私は伝わったと信じたいけど(笑))でも、それでもいいと思える言葉を、授業を見にきてくださっていた学芸大の教授から貰いました。

 

「この授業では子供達の心にタネをまいたと思う。その芽がでるのには時間がかかるかもしれないし、もしかしたら芽が出ないかもしれない。でも、子供達がハーフの人達や日本に住む外国人と関わる時に『あ~~あの時あの人こんなこといってたな~』って思い出してくれるような授業だよ。」

 

これ以上の言葉はないですよね。授業やってよかった。

道徳の授業も漢方薬のようなもの、って実習時に教わったけど、1時間授業やってもcan do リストで評価できないトピックだっただけに、皆の記憶に残る授業だったら嬉しいです。一時帰国している間に本当に貴重な経験をさせて頂きました。