"Every Day Is Earth Day"
今日のSustainable Educationの授業はドラマ(演劇)のアクティビティーがありました。
この授業は持続可能な社会を創造するためにどのような授業を展開するかを模索するもので、これまでの授業ではSustainabilityの概念や国連会議で議論されていること、それを受けて各国がどのようなアクションを起こしているかについて見てきました。
この授業は週に二回あるので、もう今回の授業で5回目!
毎回課題解決のアクティビティや即興のグループプレゼンテーションがあったりで、授業にかなりのめり込めるのが面白いんだけど、今日はまさかの演劇!!(笑)
題材は Steven Prioconeさんの "Every Day Is Earth Day" (1997)(もう10年も前の出版物なんだ。。)The Play- Dramamagazine for Young People と言う雑誌に投稿されたものらしい。
日本では演劇の授業ってあんまりないよね。やろうとしても皆恥ずかしがるけど、カナダ人のクラスメート達は超ノリノリ。笑 大学生だし、教育学部で生徒をリードする心構えがある人たちだからかもしれないけど、超絶感情込めて、声のトーン変えて役になりきってる。なんなら登場の仕方とか、仕草とかまでこだわる。音読じゃなくて、演劇をやってるのが伝わってきます。
この劇は、人間中心でお金儲けのことしか考えていないとある実業家の元に、小学生がインタビューにやってくる所から始まります。その実業家のビジネスが植林破壊につながっていることについて小学生質問するのに、その実業家はミリオネアになることにしか興味がない。お金があればなんでもできると思ってる。
そしてその実業家がうたた寝をしている間に、夢の中で絶滅した動物たちが現れて人間がこの生活を続けるとどうなるかを説きにくる、というストーリー。(端的にまとめられなかった。。長いな。笑笑)
これをすることで子供達は直接的、または間接的に絶滅した鳥の気持ちに感情移入したり、好き勝手言ってる人間を俯瞰視したりできます。
感情移入するということは、話に引き込まれていくことでもあり、子供達がより親近感を覚える方法として有効かと思います。
はたまた、パブリックスピーキングの練習にもなるのがまた良い所。
一方で、その後のディスカッションではこの活動のをリミテーション(限界点)も話しました。
なるほどなと思った意見として、演劇自体は感情に語りかけるものであり、科学的な話は出てこないと指摘してくれた人がいました。
この劇では「森林破壊」や「大気汚染」等の単語は出てくるものの、実際どれくらいの規模で被害が起こっているのかの統計やデータは話の中では殆ど紹介されていません。
授業の構成としてはイントロダクションや次の学習のステップとして取り入れて、トピックに興味を持たせ、その次の授業で実際のデータや環境問題に関する現象に迫るという流れが良いんじゃないかなと思います。
やー、今まで自分がやって来なかったアプローチ実践出来るのは楽しい!面白い〜〜。
ちなみに、オンタリオ州ではドラマは高校の美術の選択科目のうちの一つとして履修できるらしいです。