Voice Sample Workshop
昨日 Japan Foundation Toronto さんでVoice Sampleを用いた音声指導に関するワークショップに参加してきました。
このワークショップは日本語学習者の音声指導をサポートすることを目的としていて、参加者は大学や高校で日本語を教える先生方がメインでした。(お世話になってた先生に、興味があったら是非と言われて私もお邪魔してきました🙂)
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イベント講師は専修大学で日本語教育を研究している王教授と同大学院に在籍中でナレーターの大原さんのお二人。
王先生の研究は日本語特有の音やパラ言語(ポーズ、ストレス、イントネーション等の周辺言語)の上達の為にストレートナレーションを用いての効果的な指導法を探るもの。文部科学省からの研究補助を受けてプロジェクトを進めているそうです。
【そもそもボイスサンプルとは?】
ボイスサンプルとは文字通り、声のサンプルを集めたもので、声を職業にする方々(ナレーター・アナウンサー・声優さん等)が名刺代わりに自分の声をアピールするために使うそうです。通常 30秒程度の音源×4 くらいをまとめるそう。
ワークショップ後半では参加者が実際にボイスサンプルの作成に挑戦しました。(これがめちゃくちゃ個性出て楽しい!!!😳❤️笑)
ストレートナレーションが用いられた日本のCMを題材にして
①CMのナレーションを文字に書き起こす(ディクトグロス)
②書き起こしたスクリプトを元に、自分のボイスサンプルを録音する(自分の声でCMの復元)
③BGMや効果音を足してオリジナリティを加えて完成
という流れでした。
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②の「CMの復元」というのがポイントで、このプロセスには、元のCMの表現(明るく、大げさに、静かに等)や単語と単語の間を意識することで何が強調されているのかを体感する・体得する意図があります。
私はいくつかあった候補の中から綾瀬はるかさんが出演するSK-II のCMをマテにボイスサンプル作成。CMを何度も聞き直して、声の抑揚やポーズ、トーン、強弱を練習して極力綾瀬はるかに寄せました…!!笑笑 自分では出来に満足、というより作業自体が新鮮で楽しかった!笑笑
学習者の視点に立つと、
・ディクトグロスを通してのリスニング力の確かめ
・録音した自分の声を聞くことでの発音の癖の気付き
・プロジェクトを達成する楽しい目標があっての練習(動機付け)
においてこの学習法は効果的かと思いました。私は英語教員を目指していますが、英語版でも応用出来ることは沢山。
一方でリミテーションとしてソフトウェアの操作に戸惑う参加者さんもいました。具体的には音の編集作業でうまく音を切れなかったり、フリー素材の効果音をうまくダウンロード出来なかったり、せっかく作ったボイスサンプルを保存出来なかったり。。
ここは教員が30分くらいテキトーにいじって遊んでみたり、データの保存方法をMacとWindows用で確認しておく等で改善されるかもしれません。
言語の音声指導ってやりたくてもどうしていいのか分からない教員は多いそうです。英語でも日本語でも、学習者はSecond Lanfuage やAdditional Language として学習していることに配慮してL1との比較も交えながら気づきを促せたらと思いました!
まとまらないけど、おわり!