考えごとノート。

日本が多様性に寛容な社会になるために、世界一多様な都市トロントに留学している教育者の卵です。Teacher candidate/ DIversity education/ Canada / Study abroad

タネをまく授業

iCloudの容量がいっぱいになってしまって、いらないメモを削除していた時にちょうど一年前に書いていた記録があったのでこれを機に残したいと思います。2017年2月にとある中学校で授業させていただいた時の話です。

 

先日の事ですが、トビタテ二次対策をしていた仲間と中学校で授業を出来ることに。知り合って1ヶ月でしたが、お互いの「やりたい!」思いで即決行できました。

「異国の地で自国文化の音楽をやるのはなぜ?」という切り口で、全2回で多文化共生をテーマにし、私はT2(アシスタント)として授業に参加してきました。

 

中国の音楽をわらべ歌から導入し、音楽から中国語独特の音に慣れ親しんだ1時間目。

2時間目はわらべ歌やバラードに留まらず、中国各地域の民族音楽や最新C-POPを紹介した後に、前時に行った中国のイメージのアンケート結果を見てみました。そして私の語りパートもありました。

 

やはり中国に対してはネガティブなイメージを持ってる生徒が多いことを再確認しました。子供達からは大気汚染や、ルールを守らない人が多いことがイメージとして上がりました。確かにそういう人が多いよね。人によりけりなのは分かるけど。

一方私の語りパートでは子供達は真剣に話を聞いてくれて、紹介した『牽手』(日本語だと手を繋いで、という意味の歌)を一緒に一生懸命歌ってくれました。

 

私が伝えたかったことはそのまま子供達に伝わっているかは正直わかりません。(私は伝わったと信じたいけど(笑))でも、それでもいいと思える言葉を、授業を見にきてくださっていた学芸大の教授から貰いました。

 

「この授業では子供達の心にタネをまいたと思う。その芽がでるのには時間がかかるかもしれないし、もしかしたら芽が出ないかもしれない。でも、子供達がハーフの人達や日本に住む外国人と関わる時に『あ~~あの時あの人こんなこといってたな~』って思い出してくれるような授業だよ。」

 

これ以上の言葉はないですよね。授業やってよかった。

道徳の授業も漢方薬のようなもの、って実習時に教わったけど、1時間授業やってもcan do リストで評価できないトピックだっただけに、皆の記憶に残る授業だったら嬉しいです。一時帰国している間に本当に貴重な経験をさせて頂きました。