考えごとノート。

日本が多様性に寛容な社会になるために、世界一多様な都市トロントに留学している教育者の卵です。Teacher candidate/ DIversity education/ Canada / Study abroad

教職現場の実態。

 

私の大学の友達からショックキングなLINEが送られてきた。

彼らはこの4月から現役教師。大学四年間夢見てきた教師として、公立学校で教壇に立っている。

 

「堀ちゃん先生になるの?やめときな(笑)」

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この言葉は本当に胸に刺さった。

例え冗談でも私には言えない言葉であり、その友達の性格を考えても、その子が言うような言葉ではないと感じた。なぜなら、その友達は子供の痛みや、不完全さや、葛藤に気づいてあげられる人だから。おちゃらける時もあるけど、本当にそういう子ではない。

 

だから尚更、教師になりたい人に、これを言うって事は、相当現場がしんどいのだと思う。

教員になって1ヶ月立った今年5月頃、教師になった友達は揃って「勤務時間の長さ」「雑務の量」「教材研究ができない」事を嘆いている。ある程度は予想していたものの、想像以上だと言う。

 

働き方改革が叫ばれる今、教員の働き方にも目を向けなければならない。小学校では3割、中学校では半数を超える6割の教員が労働時間が過労死ラインに到達しているにも関わらず、残業代も出ないのである。

公立小中の教員、平均11時間超勤務 30~40分増:朝日新聞デジタル

 

 教育を良くしていきたい。

いくらそう思っても、教員一年目には苦労がのし掛かる。

教員になった4月から担任または授業担当をもつことになる。一方で、それに対する研修期間は極めて短い。

教員免許を取得した人材であるとはいえ、その学校チーム・組織としての動き方に慣れるまでには時間がかかる。

加えて、授業は1人で行わなければならない点は会社員とは異なる点と言える。教室という空間に同期もいない。肝心なクラス経営、授業等は手探りで進めていかなければならないのである。

 

働き方改革が叫ばれている日本。

ビジネス界だけでなく、教員の働き方改革も本気で解決策を考えなきゃいけないと思う。