考えごとノート。

日本が多様性に寛容な社会になるために、世界一多様な都市トロントに留学している教育者の卵です。Teacher candidate/ DIversity education/ Canada / Study abroad

壁。やるせなさ。

新しい道が拓いたと思った時だった。

Study Pemitに就労許可がついていなかったのがわかったのは封を開けた昨日。

土曜日に会ってきた子供達の顔や、すべて教えてくれた先生方。
「とても気持ちがいいな」と言ってくれた校長先生。
すべての人の期待や希望を裏切ってしまって、嫌悪感に苛まれた。


どうにかこの状況を変えることができないかとStudent Centre やInternational department に朝から聞き込んだ。


Student CentreではVisiting StudentからDegree seeking studentに変更できないか聞いてみたものの、やはり現実的には厳しかった。
Fallセメスターが始まってしまっているから、やるとしたらWinterに申し込んだすべての授業をキャンセルしたのちに、Winterセメスターから正規学生としてアプライしなければならないとのこと。

York InternationalではWorking Holidayビザの取得という手も教えてもらったけど、これも語学学習でないといけない。

校長先生に連絡するのが申し訳なくて辛かった。
多大な迷惑をかけることへの罪悪感で、苦しくて。
電話をしていたら、校長先生の心の広さに涙が滲んだ。
私が泣いてどうするんだよ、、自分でも思ったけど、悔しすぎてやるせなさ過ぎて、泣かずにはいられなかった。
就労許可が取れなくて一番困るのは、私ではないのだ、働き手を失った学校側なのだ。

私は学校に迷惑を掛けてしまった。

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なのに校長先生から返って来たのは意外な言葉だった。

「一生懸命やってくれてありがとう。」
ーいや、私はまだ何もしていない。
「一緒に働けないことが残念だけど」
ーそんなことない。こんなに自己管理ができない人は信頼を失って当然なのだ。

現実時は流れていて、この後際引き継ぎをしなければいけない。
前の先生にもう一度お願いしなきゃいけないのだ。
明日の4時スターバックスで打ち合わせ。

ここ半年で一番大きな出来事だった。
理科を教える。
先生になる。
やっとだった。



どん底に浸っているわけにもいかず、大量の課題とも向き合わなければならない。
トビタテの実践活動先としても、今年度はインタビューできずに終わってしまった。
やるせなさが辛い。

まだボランティアは出来るけど、やはり毎週現場に居られることは大きいと思っていたからこそ、辛い。

自分のできることを一つずつ進めていくしかないのである。
授業・課題・目の前にあるもの。
そして小学校見学。やるしかない。

今目の前のことに集中しよう。しなきゃいけない。
過去にしがみついてくよくよしているだけでは何も始まらない。何も変わらない。

多様性教育で日本を変えるんだったら、自分で道をまた切り開いていかなきゃ…。

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といっても、

中島先生(トロント大名誉教授)には英語教育の観点でもっと話したかった。
補習校であった全ての人が温かい人だった。忙しい中でも時間を割いて動いてくれる人ばかりだった。

さっき前を向かなきゃと言っていたけど、ここに戻ってきてしまう。
日本が朝になったら、家族に電話しよう。

1人では、こころがおれてしまいそう。